年6回発行
誰にもわかるやさしい法話や日蓮聖人の教えの解説にはじまり、人々が生活のなかでどのような信仰をしているか、どのように悩みをのりこえて生きているか、さまざまな体験が語られています。
また、全国で催される活動の様子や、お題目を唱えて活き活きと生きる会員が紹介され、明るくあたたかい人間関係の輪を広げる編集内容になっています。
日蓮聖人は今から750年前、当時の鎌倉幕府の中枢に一巻の書を提出しました。それが『立正安国論』です。打ち続く災害や戦乱の中で、人間のいのちが不条理に奪われていく。その危機的な状況の原因が人間の精神の荒廃であり、その対処は正しい信仰〈法華経〉によって、人間のあり方や現実社会を変えていこうという提言をされたのです。その結果、日蓮聖人は権力や宗教界からさまざまな法難に襲われました。 本書は、読み下し原文に元・本化仏教研究所所長である齋藤信雄氏による現代語訳と解説がついています。アメリカの9.11事件に触発されて著され、750年の時間を超えて21世紀の今日への警鐘の書でもあります。刊行いらい広く読み続かれているロングセラーです。 「21世紀に入った今、わたしは改めて『立正安国論』が問いかけてくる意味を感じている。(中略)一言でいえば、今とこれからの世界への危機の認識である。地球環境(生態系の仕組み)が悪化していること、戦争や暴力(テロ)、差別などが歯止めなくくりかえされることである」(齋藤氏の解説より引用) あなたもぜひ、声をだして本書をご一読ください。
小説 日隆伝
泰永 二郎 著