天女の”まばたき”
2023.04.15
むかし、ひとりのすこし智恵のたりない男がいて、人のものを盗んでは遊びにふけっていました。 しかし、何といっても馬鹿であったため、街の人びとは相手にしませんでした。 あるとき男が街を歩いていると、「お経のなかには、天女のまばたきはとてもおそく、人間はとてもはやいと説かれてあります」と、説いている坊さんの声が、聞くともなしに耳にはいりました。しかし、もともと馬鹿であるため別に意にもとめませんでした。 ....
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